一年前。

我が家に、オランダからお客さま。
満江先生ご一家が日本に一時帰国され、我が家へも遊びに来てくれました。
先月はオランダの満江先生のお家にずっとお世話になっていたので、一日ではあるけれどシゲルさんもわたしもこうしてお迎え出来ることを心待ちにしていました。
重ねて嬉しかったのは、午前中にお義父さんとお義母さんから春の食材が届いたこと。
お義父さんが掘りに行って、お義母さんがあく抜きをしてくれた筍。シゲルさんのソールフードだというイタドリ。そして、紀伊半島の美味しいお魚の数々。
この日の献立を何にしようかずっと考えていたけれど、お義父さんとお義母さんのおかげで盛大なおもてなしをすることが出来ました(…かなり大袈裟)。
この日の献立は、お昼から出汁をとってル・クルーゼで炊いた筍ごはん、すまし汁、満江先生と奥様も舌鼓を打って下さったお刺身いろいろ、春キャベツのピーナッツ和え、人参としらたきの炒り煮、じゃがいも塩こぶマヨネーズ、イタドリと生節。
アイスランドでも殆ど毎日ごはんを作っていたけれど、帰国して物凄く感じたのは自宅の台所でのびのびと料理を出来ることの喜び。
夜の食卓で、わたしは家族以外の人達とこんなにも家の食卓を囲んだことはあったかな…などと考える。
楽しい仲間との外食や友人たちが集う冬のお鍋などはあるかもしれないけれど…。
翌朝、娘さんのかわいらしい声で始まる一日。
朝ごはんの後、近所をみんなで散歩する。
見渡す限りの青空で、日差しはのどかに暖かく、満開の桜は花吹雪を見せていた。
ひょっとすると、わたし達のオランダ旅行がずっと天候に恵まれていたのは、満江先生ご一家から晴れの力を貰っていたからなのかもしれない。
お昼頃、満江先生ご一家は「また会おう。次回もきっと日本で会うことになると思うけれど、またオランダでも」と言って旅立って行った。
オランダとアイスランドの旅から戻り、満江先生たちが我が家へとやって来て下さり、無事におもてなし出来たことで(至らぬところは多々あるけれど…)、今回の旅をきちんと終えることが出来たように思う。
本当にありがとうございました。
今回の旅を次へと繋げていくため、わたし達は毎日をかっこ悪くも真っ直ぐに生きていこう。