昨年。


三人で寺へ出かける。
はじめて訪れた寺は想像していたよりもこじんまりとしていて、苔の印象が色濃く残る。
本堂は暗く冷んやりとしていて、赤ん坊は一生懸命に何かを見つめていた。
花々が多ければ楽しみも多かっただろうけれど、見事に咲いていたであろう木蓮もさっぱりと散髪され、それを眺めていたわたし達に庭師のおじさんは「(咲いている内は)綺麗やけども、たった三日もすればおしまいよ」などと言う。
花も終わり、これから勢いを見せ始める葉々の形は、なんだかドンキーコングのバナナのようだな。ドンキーコング、よくは知らないけれど…。
まるで旅行にでも出かけたような気分を味わい、家まで帰り着き、えみちゃんにオランダで満江先生の奥さまから教わったパンネンクーケンをごちそうする。
その後。シゲルさんが仕事から帰宅して、目一杯の愛想を振りまくもてっちんは見事にギャン泣き。
どうしてしまったんや…
この間、お風呂を借りに行った時には、あんなにも打ち解けていたやないか。。。



こちらがオランダのパンケーキ、パンネンクーケン(Pannenkoek)。
先日、満江先生ご一家が泊まりに来て下さった時にお土産でいただいた、本場のパンネンクーケンのシロップと粉砂糖でいただきます。
黒蜜に似た風味のシロップは、ベーコンとチーズとの相性が抜群で、ものの見事に「甘じょっぱい」の虜に。。。
(写真のパンネンクーケンはプレーンで焼いたもの)
【Pannenkoek】
・小麦粉 130g
・牛乳 260ml
・卵 1個
・ベーキングパウダー 小さじ1/4
上記の材料を混ぜ合わせ、バターでベーコンやチーズなどをのせて薄く焼く。



奥さまが手作りされたエルダーフラワーの花の蜜のジュレは、朝ごはんのトーストのおともに。
オランダでも朝ごはんの時にいただいていたのですが、さわやかな香りと優しい甘さが口の中に広がって、シゲルさんとふたりだけの食卓であっても満江家での朝を思い出すことが出来ます。
大きな窓のある、素敵なお台所。コーヒーの香り。いとおしい犬。みんなの声。



こちらも満江先生ご一家からいただいた、肉厚な生わかめ。
シャキシャキの新玉ねぎを添えて、おかかとポン酢でさっぱりといただきました。
沢山の美味しいお土産、本当にありがとうございます。
嗚呼…自宅の台所でのびのびと料理が出来る喜び…。涙