現在。

七月にある母校での展示に向けて、懐かしさの漂わない学校へ通っている(卒業後に、母校は移転)。
けれど、学校というのは不思議で、建物の中には当時と同じ生きた何かが宿っている。
学生時代に同級生だった、現在は母校の教師をしている友人と楽しく作業をする時間。
校舎にはあまり込み上げてくるものはないのに、その時間にふわりとした懐かしさが香る。
高校までは学校が嫌いで仕方がなかった。
でも。本当に、本当に、この学校での学生時代があってよかった。
長い長いトンネルを抜け、空を仰ぐ。
わたしの財産は、ここにある。