大好きな作家さんのお宅へお邪魔して、目眩く美味しい手料理でもてなしていただく。
展覧会場以外でお会いすることははじめてだったのに、自分から泉のように溢れ出してくる言葉の数々に驚いた。
この日の写真は残っていない。けれど、お腹の底に残った確かな味と記憶。
興奮したほてりを冷ますように帰った家路では、わたしはずっとお姉さんがほしかったことを思い出した。