今、星野道夫の「旅をする木」を読み返している。
十九とか二十歳の頃に読んでいたもので、この本はわたしと本当に沢山の旅をした。
その本をアメリカに行った彼にプレゼントしたかったのだけれど、あまりにもぼろぼろ過ぎていとし過ぎて、新しいものを買って出発前の彼に渡した。
わたしの持っているものは初版本で(文庫だけれど)、彼に渡したものを見てみると、もう何版も増刷されていて嬉しくなった。
彼は今、アメリカでこの「旅をする木」を、本当に大切に大切に読んでくれている。
毎日を過ごしていく中で、どうしようもなく不安になる事もあるけれど…
わたしも、
世界が明日終わりになろうとも、今日リンゴの木を植えると思う。