ニューヨークのマギーから、シゲルさん宛に手紙が届きます。
そこには“Greetings to Minako!”という嬉しい言葉もありました。
何千マイルも離れた所で暮らす人達が、わたし達ふたりを覚えていてくれるという事…
そう、それだけでも充分な希望となります。
ささやかでもわたし達ふたりが共に暮らしていくという事の。
あきらかに切り過ぎたシゲルさんの髪を眺めながら、そんな事を思った日がやわらかな午後。