『弁当夫婦』(2008年、日本、監督:ユースケ・サンタマリア
長い同棲生活で一緒にいることが当たり前のようになってしまった男と女。
日常生活での会話は殆どないというものの、女は毎日お節のような弁当を作っては、職場の近い男と落ち合い昼食を食べる。
女は男がやって来るまでの時間、男が飲む水筒のキャップを開けておき、おかずも取り分けて待つ。
飄々と現れた男は「いただきます」も言わずにそれを頬張る。
そんな日々が毎日。ただそれだけの映画。
それでもラストには爽やかなあたたかみが込み上げる。
失いたくないって、こういうことなんだなぁと。
弁当を作る永作博美さんは上品に演じるでもなく、リアルで逆に美しいと思いました。
写真はシゲルさんに持たせてあげている弁当。わたしにはお節のような弁当は作れないなぁ…。