三周年。
シゲルさんがお祝いに買って来てくれたのはFORMAの綺麗なチーズケーキでした。
甘酸っぱいケーキに、早過ぎる毎日と、永遠ではないわたし達の身体。
毎日気持ちを伝え合っても何かが足りずに、シゲルさんは描くことで、わたしは料理をすることで、この三年間を過ごして来ました。
それでも、いたわり続けるふたりの存在は小さく、なんだか無人島で生きているよう。
嬉しいのにふと涙が出て、それは悲しいとかでもなくて、なんだか色々と…わたしは歳を重ねてしまった。