死にたくなったら行きたくなる場所の一つに空港がある。
小さな空港よりは、大空港。国内線よりは、海外からの便が多く乗り入れている方がいい。
誰を待つでもなく、到着ロビーのソファーに腰かけていると、気持ちがどっと込み上げる。
人生において全く交わらないであろう人達の再会や出会いが、何故かどこまでも胸を打つからだ。
そして、かつて自分にもあった幸福な再会を思い出し、今に精一杯感謝をしたくなってくる。
空港は、わたしにとってそんな場所です。
ということで。
冬耳くんはサンディエゴのアートフェアに出展するため、今日から一ヶ月ほどアメリカへ。
一緒に参加する田中秀介くん(初登場)は一週間くらいの渡航予定です。
なんと言ったらよいのかわからぬほどスリリングな出発となりましたが(作品の空輸あれこれで…)、この日記を書いている今となれば、ほっと胸をなでおろす思い出に。
展望台ではまだまだ真夏の太陽に照らされながら、あっという間に小さくなっていく飛行機を見届けました。
シゲルさんとふたり、「こりゃ照り焼きになるねぇ」なんて言いながら。