空はだんだんと青空。久しぶりにゆっくりと神戸まで。兵庫県立美術館で『ザ・コレクション・ヴィンタートゥール展』。ジョルジョ・モランディの美しい湿度。好きだとか嫌いではなく、ただそこで独特な光を放ったゴッホの絵。どうでもいいのだけれど、絵を観ている時の絵描きはなんだか色っぽいな…と思う。お昼をまわって、元町・中華街。いろいろと食べ歩いて観光気分。ギャラリーヤマキファインアートで林勇気くんの個展『the world and fragments of the world』。静かにループされる映像は、寂しくも、ファンタジアでもなく、ずっと待ちこがれていた風景のようで、果てだった。好きなお店を幾つか廻り、ルミナリエの会場。心躍らないシゲルさんの横で、能天気に「きれーだなぁー」と思った。それでもちゃっかり募金しに行く背中。赤くなった鼻とパサパサの手のひら。近くにいるようでいつでも遠く、永遠でないからいとおしい。四度目の冬。思い出だらけ。
(現在、林勇気くんは兵庫県立美術館にて個展開催中です。2011年3月19日まで)