どんどんと疲れ果てていく。
この一ヶ月ずっとアトリエで制作をしているシゲルさんの背中は、ジャージの上からでも背骨のそのラインが見てわかる。
何時に起きて、何時に寝ているんだっけ…
一緒に暮らしているのに、それすらもわからない。
会話も殆どなくなって、ある時はガッツンと落ちていたり、高らかに「幕開けだよ」と鼻歌を歌っていたりする。
長い時間絵の前に座ったままで地蔵のようになっていることもあれば、スポーツしてるのかと思うくらいの勢いで汗だくになりながら刷毛を振っていることもある。
もう、なんなんだろうか…
わたしが作らなければ食生活だって、きっとへんてこなことになっているだろう。
くさいTシャツやパンツがたまっては、あちらこちらに転がっているんだろう。
赤ちゃんはかわいいから大人達が手塩にかけて世話をするというが、残念ながらかわいさゼロのシゲルさんにだって、わたしは手塩をかける。
そして、約束はひとつ。
ごはんはふたりで美味しく食べる。どんなときでも。



【朝昼ごはん】
ライ麦パン
・ミートソースペンネ
・アスパラガスとハムのスクランブルエッグ
・トマト
・紅茶



【晩ごはん】
・白米
・味噌汁(茄子、玉ねぎ、青ねぎ)
・豚肉のしょうが焼き
・人参のピリ辛サラダ
・ほうれん草のお浸し
・納豆