昨日のこと。シゲルさんの作品を何点か持って下さっているコレクターの方が、シゲルさんのアトリエを訪ねに来て下さりました。(ニホンゴッテ、ムズカシイネ…)
栃木県から。本当に遥々と、です。
シゲルさんのアトリエは「アトリエ=自宅」なので、なんだかわたしが前日から張り切り出し、掃除に洗濯、スタコラサッサと隣町まで買い物へ。
シゲルさんは緊張しているのかしていないのか…『進撃の巨人』に夢中(きちんとアトリエの掃除もしていた)。
日曜日。わたしは初対面だったのですが、「奥さんも喜ばれるかなと思って…」と沢山のお土産を差し出して下さった笑顔に、途端に緊張がほっこりとしたものへと変わりました(決して現金な奴というわけではなく…いえ、ほんとに)。この沢山のお土産は、奥さまと選んで下さったそうです。
まだ暑さの残っていた昼下がり。本当に色々な話をしました。ごく自然にわたしまで話に加えて下さる、そのあたたかさ。現代アートへの強いまなざし、こうしてアトリエまで来て下さった想い、これからの展望…
そうしたものに触れ、シゲルさんとわたしはきっと同じ気持ちを抱いていたのではないかと思います。こうしたコミュニケーションがつくり手をどれほど奮い立たせてくれることか、と。
わたしは自身の作品と向き合って制作している時、その孤独さにぞっとしてしまうことが何度もありました。
けれど、決して作品はひとりで作っているのではないと気がついた時、それは血なのか…お腹の底の方の何かなのか…わからないけれど、自分の身体の中を物凄く力強いものが駆け巡っていく。心ではなくて、身体に。
漫画『みどりのマキバオー』で、日本ダービーを制したジョッキーの菅助が「僕は幸せ者です…も…申し訳ないです……ありがとうございました!」と泣きじゃくる場面があります(うろ覚え)。あの言葉、ほんまにです。
ん…何の話をしているのだろう。。。
様々な出来事が重なって、今年はシゲルさんにとってとてもしんどい年であると思います。
それでも。こんなにもシゲルさんの作品に深く思いを寄せて下さる方がいる。
そのことに感激し、感謝をして、これからも真摯に制作することと向き合っていく…
これしかない。
本当に。本当にありがとうございました。