吉年佐弥子さん写真展『星に放つ』(at “Lime Light”)。
かつて。わたしがまだ発表をしていた頃、同世代の作家の中で、強く刺激を受けていた方のひとりです。
思いがけず、六年ぶりの再会。本当ならば、会えていなかったのに。
彼女の展示を拝見するのも、とても久しぶりのことでした。作品は更にかっこよさを増していて、なんと言ったらいいのか…吉年さんの写真ではあるのだけれど、それは決して吉年さんではないような…そう、とても理想的な、作家の手から離れた作品。
「続けていく」ということは、こういうことなのだな。
驚いたことに、六年という空白の時間を持つわたし達が、今、同じ想いで写真を撮っているということ。
それは決して多くの人が持ち合わせる想いではなく、とても限定された、小さな小さな…けれど、大きな想い。
その点と点が、今日、線で繋がる。
単純なわたしはすぐに「これは運命ちゃうやろか…?!」などと思い、会わなかった時間のことを想った。
ゆっくりと、それでも物凄く強く、確実に、この胸の高鳴りは加速していく。