朝目が覚めると、部屋中にユリが香っている。 色彩の少ない朝の部屋に佇むそれは、寡黙で力強く、美しかった。 美しいものには、いつでも少し物怖じしてしまう。 人が美しいものが好きだという事を、知っているからだろうか。 美しいものを失ってしまったと…
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