↑昭和三十一年発行の「図画辞典」。力が入っていない感じが、眺めていて楽しいです。
個展まで、あと二ヶ月を切りました。
不器用で上手く展覧会のイメージが出来ないので、毎年会場のミニチュアをつくります。
昨年まではずっと同じギャラリーだったので、壁面の感覚はだいたいわかっていたのですが(と言っても、つくったミニチュアが実際にピッタシだったことはなし)、今年は初めてのギャラリーなので、もう何がなんだか…です。
ギャラリーの方からいただいた見取り図を見ていても、ああ…この窓から誰か来たら「おぉ〜い」なんて手を振れるのだなァ…と、うっとりするばかり。
あと、ギャラリーのあるビルは一階が食堂になっているので、お昼ごはんをそこで食べる事を考えだしたら、もうそればっかりでうきうきしてしまう。
そして、こんな時に限って日記帳が出てきたりして、読みふけってしまう。
今年の二月までつけていた日記帳。それ以降はやめてしまったけれど、最近はまたノートを新しくして日記を再会した。
二月までの日記は短い期間ながら、もうビッシリ。何かを書いておくって、やっぱりいいなァ…。
1月1日(月)
英理ちゃんからお年玉プレゼント、伝票の品名には「フワフワ」。今年は小村雪岱の装丁を見に行くぞ。(←未だ実現せず)。「いいお天気ですね」と、メールが届く。大型ショッピングモールで人に酔う。うちに帰って、うぐいす豆とほうじ茶でブレイク。「やっぱりうちが一番ねぇ」と、さっそく言う。
1月6日(土)
TC-1をアスファルツに落とす。今年からは、またFM2を使おうと思う。初心にかえろうキャンペーンや。
1月7日(日)
起きると、外は真っ白。都築雄二の映画美術は素敵だ。
1月9日(火)

1月11日(木)
今日もいい天気。ふと、穂村弘の「パンピー」(「世界音痴」小学館)を読み返したくなる。わたしも“イシハラくん”のような人と、出会いたいのだと思う。
1月18日(木)
「わたしは意地悪で写真を撮ってるんじゃない」という言葉に、泣けてきた。そんな質問、してあげないでよ。
1月20日(土)
夕暮れは、すぐに来た。空港から見る空は本当に綺麗で、ああ…もっと夕焼けの近くまで行ければいいのになぁ…と思う。去年の個展で、あの大きな夕暮れの写真を観たまりちゃんが、「早くうちに帰りたくなる写真や」と言ったのを、ぼんやり思い出す。今年は心も体も健康でいられますように。
1月24日(水)
タワレコYO-KINGの新譜。「ビザーロ・ポストカード集」。奈須くんとみどりんごちゃんとおじやうどんで、ほかほか。
1月26日(金)
一睡もしないで、養老天命反転地
1月28日(日)
迷子になって、日が暮れて、寒くて、電話をする相手がいない。泣きたいけど、泣けない。
1月29日(月)
手紙を沢山書いて、それを束ねて和製本にする。そして、勝手にうっとりとしているところをマッチーに見られて、「気持ちわる…」と言われる。乙女心、台無し。
二月に書かれた日記は二日だけ。
あ。いけない…、今、わたしは壁面のミニチュアをつくっている最中です…。戻ります。