マツノさんが学校の授業でわたしの作品集を紹介して下さる事になり、幾つかのブックを持って久しぶりにマツノさんにお会いする事になりました。
マツノさんは写真学校時代の同級生でしたが、人生の先輩であり、卒業後はカメラマンとしても色々なアドバイスを下さる大切な方です。
そして、嬉しいのは…
マツノさんはわたしが二十歳の頃から、ずっとわたしの写真を撮り続けてくれているという事です。
会う度に一枚、綺麗にプリントして下さった写真をいただきます。
前回お会いした時に撮っていただいた写真を、毎回こうしていただくのです。
特別に撮った写真ではないけれど、だけど、それは特別で…大切にアルバムの中でその枚数を重ねています。
マツノさんと一緒だといつでもわたしは嬉しく喋り過ぎて、思いがけない八年振りの再会もあったりで…
今夜もわたしはシゲルさんのために、自分のために、わたし達のために、お台所で包丁を握っています。
そんな、二十七歳最後の一日。