愛されながら、一つ歳を重ねた。
朝起きると、友人から色々な贈り物が届いて、電話もメールも届いた。
わたしのことを「ピカちゃん」と呼んでいた姪が、「お誕生日やから、みなちゃんって書くねん」と手紙をくれた。
この日、シゲルさんはわたしの写真を何枚も撮ってくれた。
そう。これから先の未来、シゲルさんがひとりで描いてきた地図に、わたしは堂々とお邪魔する事が出来るのだ。
だから、わたしはこの身体とこの体力で、どんどんシゲルさんを動かしていきたいと、そう思う。
お誕生日会も終わりアトリエへと戻っていたシゲルさんを、何度でも嬉しくのぞきに行く。
同じ時代を生きてくれてありがとう、と。
そして、大好きな人達へも。