シゲルさんがアメリカへ立つ前日、「一年間待っていて下さい」と初めて気持ちを告げられた。
うだるように暑い、二年前の八月十八日だった。
待てずに、わたしは八ヶ月目でニューヨークへ飛んだ。
それが交際を始めて最初のデートとなったのだった。
今、毎日が一緒である事が当たり前のようなのだが、そうでない事を互いに知っている。
先の事はわからない。けれども、ふたりで人生を切り開いていこうと、今確かに誓った。