一昨日、久しぶりのデートをした。
楽しくて興奮し過ぎたわたしの様子を、シゲルさんは笑いながら何度も真似ていた。
その笑顔を想うと、わたしは今よりももっともっとシゲルさんに優しい人でいようと思った。
毎日アトリエで静かに制作に励んでいるシゲルさんも大好きなのだが、やっぱりお天道さまの下で見るシゲルさんには鼻血ブーッであった。
誰も教えてはくれないけれど、わたし達はわたし達のめざすところを知っている。
今夜もシゲルさんはアトリエで、わたしはお台所で、ふたりのような…ひとりのような…静かな夜を迎えていく。
明日も、明後日も。
願うのは、この気持ちがリレーをして多くの人に届いてほしい…という事だろうか。