ちゃんと嬉しくて、それでもどこかぎこちない、休日の朝。
朝ごはんを済ませた後は、アトリエで制作をしているシゲルさんの気配を感じながら家事をするのがとても好き。
頃合いを見てシゲルさんをスーパーマーケットへ誘い、いつもより少し多めの買い物をする。
店を出る頃には一日はとっくに折り返していて、いつでもどこか心細い夕暮れ。
先週とあまり変わりのない、いつもの、いつもの休日。
控えめに歌を口ずさみながら、前を歩くシゲルさんのくたびれた上着が揺れるのを眺めて思う。
ふたりで暮らすということは、なんていとおしくて、恋しくて恋しくて…
どうしてこんなにも胸がしめつけられそうになるのだろう。