朝から見事な秋晴れ。
正午を過ぎると、我が家にシゲルさんがお世話になっているギャラリーのオーナーの方が訪ねて来られました。シゲルさんはこの月末に開催される東京コンテンポラリーアートフェア2009にニュートロン(neutron tokyo)から出展させていただく事となり、今日はその出展作品を決めるため、オーナーの方がわざわざ足を運んで下さったのです。
あたたかな午後の光を窓外から受けながら、なんとも不思議で素敵な時間。
オーナーの方は毎日フルタイムで働きながらもこの作品量を仕上げているシゲルさんの制作ペースに驚いておられ、シゲルさんにとってもこのアトリエ訪問が更なる制作意欲へと繋がっていったように思います。
オーナーの方を最寄りの駅までお送りすると、一旦家へ戻り、先程決定したフェアへ持って行く作品の複写を始めました。屋外での撮影はまだまだ蚊にかまれ、膨れた肌に爪でバッテンをつけたりしながらシゲルさんと夏の名残りを実感。
夕方からはオーナーの方が来られた道程を辿るように、ニュートロン京都へ。
笹倉洋平さんの個展「ツタフ」にお伺いしました(2009年10月27日〜11月08日 neutron京都)。
10m弱のトレーシングペーパーに鉛筆で描かれた線を観て、幾つもの線が折り重なり面になる面白さを感じました。そして、ギャラリーの空調にたゆたう作品を拝見しながら、夜の海面に感じる独特のぞくぞくとした心持ちを感じていたのです。
笹倉くんは冬耳くんのお友達でもあり、お会いするのは今回が初めてでしたが、なんだか勝手に馴れ馴れしい感じに…。
京都からまた列車に乗って大阪まで出ると、地下を降りた静かなふぐ料理の居酒屋へ急ぎました。
今夜はここでキャノン写真新世紀で知り合えた方々とのお食事会です。
美味しいお料理をいただきながら、わたしは過ぎてきた年数と十年が経とうとしている今もこうして繋がっていられる感謝を想いながら、ここへシゲルさんとやって来られた新しい喜びを感じていたのでした。
そんなどこまでも長く充実した一日。