一年に一度、確かに夏がやって来たのだと感じられる展覧会があります。
それは心待ちにした舞踏会にでも訪れるような心持ち。
山内亮さんの展覧会(2010年7月5日〜7月10日 at ギャラリー白)には、不思議な高貴さと、それとは相反した奇獣な香り。
描かれたものと筆の動きのギャップは然ることながら、絵を前にすると「対話」という言葉から逃れられなくなってしまう。
決して、画面に描かれた動物達がお喋りなわけではない。
それでも何か気持ちがむずむずとしてしまうのは、彼の描く動物が動物という垣根を越え、人の心理を見とおしてしまう力強さがあるからではないだろうか。
なんて…ご本人を前にするとお恥ずかしくて言えませんが。
ますます丹念になられた、動物達の毛先のふもふも感。思わずぱふぱふしたくなる感じ。