打ち合わせ後、大国町まで。
鈴木啓文さんの個展「202号室」へ(2010年10月7日〜10月21日 at “cache cache”)。
マンションにある一室を彫金教室・カフェ・雑貨屋・ギャラリーにされた素敵な空間での個展。
空間にちりばめられた鈴木さんの小さなスケッチは平面であるはずなのに、その一つ一つを手に取って包みたくなってしまうような心持ちになる。
それは、大切な人の知らない時間の写真が出てきたかのよう。
また、今回初めて観ることの出来たキャンバス地を用いた大作、三つの塔の絵。
鉛筆だけで描かれた細い線が幾つも重なり合い、なんだか異質な存在感をみせていた。
三つの塔のアンバランスなチョイスもなんだかツボだったなぁ…
マンションの一室だからか、鈴木さんが色々なお話しをして下さるからか、店主の方が優しいからか、とても居心地がよく、気がつくとすっかり長居をしてしまっていた。
お土産に “cache cache”のオリジナルブレンドコーヒーまでいただいて、小雨降る中を、ちょっと気持ちよく地下鉄の入口まで走っていく。
(“cache cache”さんは現在お休みされています)