文化の日
シゲルさんは開廊時間に合わせてギャラリーへ。
陽があたたかくのどかな午後になってくると、わたしも瞳さんと一緒に会場まで出かけた。
ちょうど人の出入りも落ち着いていた頃で、三人でかわいくて小さなタルトを頬張る。
やわからかな光で照らされたギャラリーに、ボーダー柄の服を着たシゲルさんと瞳さん。
それは森を行くシマリスの兄妹みたいで、なんだか風景を引っ括めて抱きしめたい気持ち。
今日は休日ということもあってか本当に色々な方にお越しいただけ、シゲルさんもわたしもずっとでれでれとしていた。