大阪へ出て、幾つものギャラリーを巡った。
この季節はどこまで歩いても気持ちがよくて、歩いたぶんだけ身体も心地よい疲れを覚えながら、不思議とときほぐされていくように思う。
道をゆけば花が咲き、シゲルさんはふとそれらの名前を訊いてくる。
そして。わたしは花の名前をひとつ覚えると、いつでもシゲルさんに教えてあげたいと…そんなふうに思う。
あの歌にもあったように。