今日は京都、大阪、神戸と展覧会を廻るため、5時に起床。
7時に家を出て、まずは京都みやこめっせでシゲルさんが搬入に携わった『スーパーポジティブ:世界への愛着』展。
アウトサイダーアートのスーパースター達が集結した、それは見事な展覧会でした!!!
その斬新さやかわいらしさに魅了され、わたしはふんごふんご鼻息を荒げながらパチパチと写真を撮影(一部を除いて撮影可)。
「三日間だけの展示だなんて、もったいないねー」とカッコーのように繰り返し言いながら、ご機嫌に次の会場へと向かうため地下鉄の駅へ。
気持ちがぽっぽっしたまま京都芸術センターまで辿り着くと、『COLORS OF SEASONS』展で大船真言さんがつくり出したインスタレーション空間に言葉を失ってしまう。
白く美しい空間に、水平線を描いたような信じられないくらいの大きな作品。
作品から放たれる神々しさと、外の雨の音や遠くの飛行機の音。
たぶん、人はなくしたものが多くなるほど不確かなものを抱えて、いつかは何に泣いたらいいのかがわからなくなってくる。
そんな時、きっと光に希望を見るだろうし、手に入れることが出来た心強さはいつも風景と共にあることを知る。
そして。もしもの時に、そばにいてほしい人が誰であるかということ…
そんなことを作品を前に、言葉をなくしたまま思い浮かべたりした。
空は撓って、外の雨は強くなり、わたし達は阪急電車で大阪へ。
ギャラリー白で近松素子さんの個展。
わたしは近松さんの作品に感じる水槽の中にいるような…不思議な浮遊感が大好きで、小品を二点持っているのだけれど、やっぱり今回もとても素敵だった。
もじもじと悩みながら、体力にやや陰りを感じながら、一路神戸まで。
おやつを食べて、ギャラリー歩歩琳堂にて稲富淳輔さんの個展『ツキ ヨム ハナ ト ホネ』へ。
ギャラリーに展示された陶芸作品やドローイングを拝見していると、それは曇り空のひとつひとつの雲の重なりから出来上がる色合いや厚みを見ているようで、作品は目の前にあるのに、なんだかベールに包まれているような恍惚な気分となってしまう。
そして。昔、シゲルさんが「天の川をずっと雲だと思っていた」と言っていたことや(シゲルさんは満点の星空の下で育ったけれど、ずっと天の川の存在に気づいていなかった…)、図鑑で見る銀河はいつも靄の中にあることを、ふと思い出す。
在廊されていた稲富さんとお話しをしながら、すっかり長居をしてしまい、雨降る夜の道を少し下って栄町まで。
ヘアサロンdeemの店内で、いちかわともこさんの個展『沐沐 mokumoku』。
いちかわさんの作品はかわいらしくて、メルヘンなようにも見えますが、その一枚に描かれた世界は荘厳で、すうっと気持ちに草花が芽生えたような…蝋燭に灯る火を静かに見つめているような…そんな心持ちとなります。
作品一つ一つの存在感がとても強くて、色と色の豊潤な重なり合いにうっとり。
沢山作品を拝見した一日だったけれど、どれも本当に観に行くことが出来てよかった。
晩ごはんを食べ、キターーークッ!
(こんなに長文に…読んで下さり、ありがとうございます)



【朝ごはん】
・青梗菜とホタテのクリーム煮かけごはん(昨晩の残りを使って)



【晩ごはん】
・Café & Meal MUJI
(写真上がシゲルさん、下がわたし)