もんちゃんとまりっぺが我が家へ遊びに来てくれる、なんとも楽しい休日。
思いがけず、二人がわたし達の写真を撮ってくれることとなり、着替えたり、笑ったり、涙もろくなったり、仲良く蚊に噛まれたり…
シャッターが切れていく音と、その向こう側に垣間見る二人の表情にどっと感じた愛は、わたしのちっぽけな心ではどんどんと溢れ落ちていきそうで、いそいそと必死に拾い上げていくような心持ちだった。
わたしはあの時の二人の顔を、これからの人生でどんなふうに思い出していくことが出来るだろう。
夜は、数日後にオーストラリアへ経つ、まりっぺの「いってらっしゃいの会」をサプライズで。
多くの人が集う席は得意ではないのに、写真学校の友人達とにぎやかにしていることはずっと好きだなぁ…。
そして。愛されることが似合わない人などいないけれど、ここまでみんなから愛されることが似合う人はそうはいないのかもしれない…
照れ臭さを懸命に隠そうとするまりっぺの笑顔を何度も嬉しく眺めながら、ふとそんなこと思った。
夜もすっかり更けた頃に家へ帰り着くと、玄関の窓辺では、まりっぺがプレゼントしてくれたオーナメントが鈍い光を受けてきらきらとしている。