ひとりで列車に乗って、大好きな方が参加されている展覧会を観に行く。
ショーケースに並べられた小さな作品を、そっとのぞいている時間はとても素敵なものだった。
記憶の一番こそばい部分をくすぐられているような…
わたしが絵を観ている時間はそういうものなのかもしれない。
街は驚くほどにクリスマス。
川を渡り、人々の波にのまれて、どこかから香ったあたたかな湯気…
突然。忘れられないにおいを想い出した。