2013-03-23 ■ 京都。 幾つかのギャラリーと美術館を巡る。 街には春がやって来ているというのに、わたし達といえば全然うきうきとは出来なくて、なんだかずっと背中を何かに急かされているように思う。 洒落たお昼ごはんも、前日から調べて行くカフェも、実際行ってみると、いつもふたりだと何かが違う。 どこへ行きたいのか…そんなことは互いにわかっているのに、日々を積み重ねても、まじめに真っすぐにいても、時々それは難しい。 乾いた手のひら。フレッドペリーのレザージャケットが軋む音。マスクに覆われた顔からのぞく瞳は笑ってはくれなくて、春はいつも泣きたい。