昨夜シゲルさんの実家から戻り、今日は朝から大量の洗濯物とアイロンがけ。
田舎とは暑さの質が違うのか、なんなのか…やっぱりこちらの暑さは粘っこく、夕方にはバテてきてしまう。
夜になっても昼間の熱がこもったままの家を抜け出して、ふたりで涼を求めて映画館へ。
映画『風立ちぬ』(2013年/日本/監督:宮崎駿)。
幸せだけど、幸せではない。
何も残らなかったけれど、全てを手に入れたようにも思える。
真っすぐに力強くて、驚くほど弱く情けない。
どこまでも純粋なのに、どこまでもエゴイズムなようにも思える。
あれほどまでに仕事への情熱を貫き通した物語ではあるけれど、夢物語みたいに描かれた二郎さんと菜穂子さんの愛に、全てを持っていかれてしまうものなのだなぁ…
この物語には様々な時代背景が付いてくるけれど、観終えた後に、わたしはシゲルさんをもっとずっと大切にしていきたいなぁ…と思った。
そんなふうにじんわりとした気持ちで劇場を出ると、シゲルさんは「僕も涙もろくなったんかなぁ…。菜穂子さんが言うこと、ミナちゃんも言いそうやなぁと思ったら、泣けてきた」とか言う。
(そしたら庵野さんも何かのインタビューで同じことを言っていて、一途に愛してくれる旦那さんっていいなぁ…と、しみじみした)
終戦の日
ごく当たり前に愛し合うことの出来る日々を、強く胸に刻んだ一日。