シゲルさんとレイトショーで、映画『世界一美しい本を作る男〜シュタイデルとの旅〜』。
夢のような時間だった。
写真集をつくりたい写真家にとって、シュタイデル社は究極の理想郷なんじゃないかな。
「わ、わ、わたしもシュタイデル社から、写真集出したい!」とか思ってしまう。若輩者もええとこやのに。。。
シュタイデルさんがロバート・アダムス(やったかな…)と話している場面で、「昔、リー・フリードランダーが、写真の雰囲気がようわからんくなったら、取り敢えず濃くプリントしとけみたいに言うてたで」(かなりうろ覚え…)とか言ったら、アダムスさんは間髪入れずに「ノーノーノー」と反応していたけれど、「あー、わたしも取り敢えず濃く焼くわー」と笑いが出て、リー・フリードランダーは昔から好きやったけれど、その一言で更に好きになってしまった。
ジェフ・ウォールがフィルム3万個も冷凍保存しているのも驚いたし(わたしはPRO400を頑張って50本…)、すっかりじいちゃんになったロバート・フランクにはいとしい気持ちが込み上げてくるし、とにかく楽しくて楽しくて仕方のない90分間だった。
シゲルさんもめちゃ楽しそうで、わたしの気持ちを知ってか知らずか…観終えた後に「ミナちゃんも、シュタイデル社で写真集出したらええやん」って、「あそこの店で、そのズボンの裾上げお願いしておいでや」みたいに言う。
映画観に行く前に近所を散歩していたらめちゃ素敵な森を見つけたし、20人もいてなかったレイトショーでは隣の席に大好きな本屋さんの店主が座るし、あー、なんかええ休日やった。
年々、ドキュメンタリーが面白いねぇ。