中比良真子さんの個展『-Point-』を観るために、京都精華大学内の7-23ギャラリーへ。
もう冬休みに入っているのか学生の姿も疎らで、それでもたまたま声をかけてくれた留学生(?)にギャラリーまでの道程を案内してもらう。
長方形のギャラリースペースには、中比良さんの過去から現代までの作品が一同に展示されていて、なんだか勝手に興奮してしまい、たまらない気持ちとなった(…怪しいかな)。
中比良さんの作品には「漂う」という言葉がよく似合うように思えて、絵面の中に行き渡っている酸素が自分の身体にも伝わってくるみたいだ。
水や風や光や静けさ…
風景の前に立つと冴え渡っていく感覚を、中比良さんの絵の前に立つことでも感じることが出来る。
そして、そこにある人々の営みや、もう決して戻っては来ない時間のことを思った。
大学を後にして、どことなく遠い十二月の光を受けながら、叡山電鉄に乗って、元田中にあるgallery nearまで。
こちらでも中比良さんが参加されているグループ展が開催中。
様々な作家さんの小品が展示された、この時期ならではの楽しい展覧会だった(小品って、手に入れられるものとして観てしまうから、妙にそわそわとしていまう!)。
中比良さんが出展されていた窓のシリーズは、縦位置に並べて展示されていて、本当にマンションや団地を見上げているような…
限られたスペースであっても、とても素敵な展示だった。
在廊されていた中比良さんともお話しをしながら、nearのカフェスペースで少し遅いお昼ごはん。
新しい暮らしへの想い、旅心、クッキーとビスケットの甘いお話。
わたしは終始キムチ臭かったと思うけれど、大丈夫だっただろうか。。。
今夜は。家路に着くまでの、あちらこちらでクリスマス・イヴ。