欠けた器を自分たちで直そうと思いました。
五条坂の陶器市で購入した、若手の作家さんのものです。
使用前にきちんと米のとぎ汁で目止めをしましたが、
毎日毎日使っているうちに、少しずつ欠けてくるようになりました。
シゲルさんは本を開いて、修復の手順を辿ってくれています。
わたしはその間に洗濯物を取り込んでいましたら、
ここでちょっとした事件が起こりました。
もう外が寒かったのでしょうか、
太陽の光を吸収した暖かな洗濯物に蜂がくっついてきていて、
我が家に入って来てしまいました。
それは初めて見る、オオスズメバチでした。
手の親指以上もあるその体に、とても大きな羽音。
見るからに危険な雰囲気を漂わせています。
自然豊かな土地で育ってきたシゲルさんも、
「一番出会ってはいけない昆虫が遊びに来たね…」
と、少し青ざめていました。
蜂を寝室に閉じ込めたまま、暫く対策を考えた後に、
刺されてはいけないと重装備をしたシゲルさんは、
殺さないよう長い柄を使って慎重に蜂を外へ逃がしてくれました。
危険な事ではありましたが、その素早さと勇気に感動。
わたしはただただ怯えてばかりいたのでした。
ん、器の話はどうなったのでしょうね。。。