初日の朝は雨降り。
英理ちゃんのお家が傘を二本用意して下さり、駅まで英理ちゃんが車を走らせてくれます(英理ちゃんのお家は最寄り駅が遠いため、いつもこうして車で送ってくれるのです)。
ギャラリーは十一時にオープン。
シゲルさんと南青山まで一緒に行き、わたしは友人と待ち合わせの十一時半までコーヒーを飲みながら時間を過ごします。
雨の中やって来てくれたのは、写真学校からの友人なおでした。
シゲルさんの個展を観に来てくれるために、仕事のお休みを合わせてくれたのです。
なおがお正月休みやお盆休みで大阪に帰省した時にはよく会いますが、こうして東京で会う事はとても久しぶりだったので、二人ともなんだか少し照れくさいような…不思議な気持ちを感じていました。
ギャラリーの前へ到着した頃、雨が小降りになってきた事に気がつきます。
今回、シゲルさんが展覧をさせていただくニュートロン東京は、もともと三階建ての一戸建てを居住空間の雰囲気を残したままギャラリーとして改装したもので、一・二階がメインギャラリーとなっており、他の作家の方が展覧されています。
シゲルさんは三階のミニギャラリーでの展示。ミニといっても、三階スペースだけで充分な壁面があります。
わたし達三人は嬉し楽し恥ずかしな感じで、沢山の写真を撮りました。
((け、けれども…
この三枚目の写真を撮り終えた後、それ以降に撮った写真のフィルムをわたしは(恐らく)東京で落として来てしまうのです…。OH、二日分のメモリーよ…))
お昼ごはんは、なおと二人でギャラリー近くのオーガニックレストランへ。
いつもシゲルさんとの話しを聞いてくれるなおの表情や言葉は、歳を重ねる毎にあたたかさを増していくように思います。写真学校時代から優しく話しを聞いてくれていたのに、ますますそれが膨らんで…もうおばあちゃんのような愛。歳を重ねるっていいものだなぁ、と感じてしまいます。
午後二時過ぎにはなおと別れ、青山周辺を散歩していると携帯電話にメールが届きました。
写真学校からの友人の吉田くん(ダブル吉田)がシゲルさんの展覧を観に来てくれたのです。
吉田くんにもお知らせの便りを出していましたが、これは思いがけずで、嬉し過ぎて、半ば強制的にオープニングパーティーへお誘いしました。
五時には英理ちゃんも南青山へやって来てくれ、三人で六時からのオープニングパーティーまでカフェでお喋りをします。
オープニングパーティーは、とてもとても楽しいものでした。
写真学校の先輩だった西光祐輔くんは、真っ赤なばらの花束を抱えてやって来てくれ、思わずプロポーズでもされるのかと思いましたが、いえいえ、これはシゲルさんへのお祝いです(シゲルさんとは初対面なのに、同じ年齢、同じ「西」はじまりの名という事もあり、なんだかいい感じ)。
冬耳くんの高校時代からの友人でもあり、シゲルさんの友人でもある西Mくん(西Mくんも同じ年齢、同じ「西」はじまり!)もとっても見事な花束を持って来て下さり、シゲルさんは後に「西光くんと西Mくんは男の色気があるのだなぁ」と話していました。
今回、なおもオープニングに素敵なブーケをプレゼントしてくれ、シゲルさんの親戚の方もお花を届けて下さり…ギャラリーのスタッフの方は「男性でこんなにお花を貰っている方は珍しいです」と言っておられました。
シゲルさんはオープニングパーティーに来て下さった色々な方と緊張気味にお話しをしていましたが、わたしは久しぶりの再会や「はじめまして」にただデレデレと。
二次会は近くの居酒屋で終電まで。
シゲルさんの美術学校時代の後輩井上光太郎くんがみんなの愛されキャラとなり、お兄さん達(先程の三西)につんつんとされていました。
英理ちゃんとわたしは、その光景を楽しく観覧。
…うーん、「ありがとう」と書こうと思ったら、こんなにも長くなってしまいました。
何度でも、ありがとう。
言葉は、それだけでよいのかもしれませんが…。