昨日来たばかりなのに、もう帰らなくてはいけない。
わたしは相変わらず役に立たぬまま、シゲルさんの東京展の搬出が終わっていく。
作品は、壁にかける時はあんなにも手間をかけるのに、外す時はどうして一瞬なのだろう。寂しい。
今のシゲルさんの気持ちをわたしの少ない頭で想像してみても、それは計り知れなくて…
いつもいつでも、シゲルさんは絵に向かっているという事だけがわかる。
個展が終わろうとしている、たった今でさえも。
それが長い(であろう)わたし達の人生で、ずっと。
搬出作業が終わってギャラリーを後にすると、「ありがとう」とシゲルさんは言った。
泣いてしまうかと思った。
この後、また英理ちゃんと会って一緒に晩ごはんを食べられる嬉しさで持ち堪えられたようなものだけど、危なかった。
物事は終わりがあるから次へと繋がっていくとよく言われているが、終わりなんてこなけりゃいいのに。なんて。
そんなわたしの感傷的な気持ちは放っておいて。
六月と七月、二回訪れた東京(シゲルさんは三回)。どこをとっても、わたしはみんなが嬉しかったです。
本当にありがとうございました。
そして、英理ちゃん。何回言っても「UFJ」と言っちゃうのだけれど、「USJ」行こうね。いつか必ず。