数日前に松野さんから届いた丹波篠山の黒豆。
昨晩からたっぷりの水に浸けておき、翌朝弱火でゆっくりと煮た。
新豆はすぐにやわらかくなって、鍋の中からもぽくぽくとした感じが伝わってくる。なんだかじっと見入っていると待てなくなって、少しを取り出してシゲルさんとおやつにして食べたのだった。
黒豆を準備し終えると他のお節料理の準備にも取りかかり、一段落して風呂につかっている内に年が変わろうとしていた。
携帯電話で時報を聞いているシゲルさん(我が家にはテレビもラジオもないため)が「年が変わっちゃうよー」と、浴室の外から声をかけてくる。
浴槽の中にいると、近くの寺で除夜の鐘をついているのがわかる。
“多分、上には神がいるのだろう
でも僕が愛から学んだすべてのことは……”
Jeff Buckler 『Hallelujah』
今年も一年が終わっていくのだなぁ。