いつもより少し遅めに起きて、ゆっくりと朝ごはんの支度。その間、シゲルさんはコーヒーをドリップしてくれている。何でもないけれど、それでもとても贅沢な休日の朝。
朝ごはんも終わるとシゲルさんはアトリエで制作を始め、わたしは後片付けといつもの家事。
午後からは大阪まで出て、知人の方からご紹介いただいた展覧会へ。
Kaz Exhibition(2010年9月11日〜2010年10月11日 at ギャラリー米田)。
会場を訪れると、これまでに足を運んで来た絵画の展覧会とは圧倒的な違いがありました。
この日記を書いている現在は、作品を拝見した日から幾日も経とうとしているのに、描かれた絵を思い返してみると、それと同時に香水のような匂いが鼻のあたりをかすめるような心持ちになるのです。
作品の持つ高貴な雰囲気と挑発的でもある艶っぽさに、わたしは自身が感じ取った香りをも作品の記憶として加えてしまったのでした。
会場にはご本人も在廊されており、初めてお会いする事が出来たのだけれど、とても丁寧に作品について話して下さり、より作品の魅力を感じることが出来ました。
そして、あんなにも美しい男性を見たのは、初めてだったか…久しぶりであったか…。
シゲルさんとわたしは「なんか『徹子の部屋』みたいやった…」などとようわからんことを口にしながら、興奮気味にギャラリーを後にしたのでした。
夕方。
数日前にアメリカから帰国した冬耳くんが沢山のお土産を抱えて我が家を訪ねて来てくれました。
本当に沢山のお土産と聞いているこちらまでが胸をときめかせてしまうアメリカでの話。
元気いっぱいで帰って来た冬耳くんを、シゲルさんとわたしは何度でも嬉しく思いながら、今夜も遅くまでスウィートな時間を過ごしました。
旅をして来た話を聞くのも、実際に旅をするのも…
旅というものは、身体と心をあっという間に自由な冒険心で満たしてしまう。
だから、大好き。