たった二日家を離れていただけなのに、シゲルさんは「家のごはんー」と喜んで食卓にやって来る。
今日だけではない。毎日毎日、シゲルさんはわたしのショボイごはんに嬉しそうにしている。
ここにごはん日記を載せているけれど、わたしは料理が得意なわけではない。手際は悪いし、自分のつくるものより誰かのつくるごはんの方が圧倒的に好きだし、料理に対する研究心がなくて手抜きばかりをしている。
それなのに、毎日シゲルさんの弁当を拵えて、朝ごはんを用意し、シゲルさんが帰宅する二時間前にはまた台所に立つ。
シゲルさんは決して、わたしのごはんに文句を言わない。美味しくない日もあるだろうに…
だからなのか、なんなのか…毎日続けることが大事らしいということを、シゲルさんとの暮らしがいつも教えてくれているように思う。
料理に関しては食べること以外よくわからないけれど、冬ごもりをするリスのようにほっぺがいっぱいになるまでごはんを頬張るシゲルさんを見て、なんだかまあこれも悪くはないな…と、四年も思い続けているのだ。
さ、ごはんごはん。