午前3時半過ぎ、シゲルさんのアラームが鳴って目が覚めた。
わたしがベッドの中でぼんやりしたままでいると、シゲルさんは居間からテレビを運んで来て、俄然やる気で日本代表のコンフェデレーションズカップを観戦。
せっかくやから一緒に観ようかと必死にまぶたを持ち上げるも、わたしは情熱足りずで途中敗退。。。
なんだかよくわからないけれど試合もブラジル相手にボロ負けしていて、シゲルさんの雄叫びのような(近所迷惑です)愚痴のようなものを夢との狭間で聞きながら、結局9時前まで眠っていた。
シゲルさんはフンフンと鼻息荒げに試合を観終えると、まだ涼しい朝の間に玄関前と庭の草引きをし(金曜日にわたしが一瞬で心折れた続き…)、アトリエの掃除と改造、眠っているわたしに先程の試合の敗因を説明しに来たり…無駄にハイテンションに動いている。…どうしてそんなに元気なのか。
わたしは遅い朝ごはんにフレンチトーストを焼き、シーツ類を全て洗って一気に干す。晴天の日曜日。
シゲルさんは変わらずアトリエで制作をし、わたしは写真のアルバムの整理をしながら過ぎていった春を数えた。
夕方にふたりでスーパーマーケットまで買い物。
牛乳、ヨーグルト、豚肉小間切れ、しめじ、絹ごし豆腐、ピーマン、人参、玉ねぎ、キャベツ、茄子、バナナ…
いったいいつから、わたしは空の写真を撮ることが少なくなったのだろう。